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結論高山病対策は,段階的な高度順応,十分な水分補給,激しい運動の回避といった非薬理学的介入と,アセタゾラミドなどの薬理学的介入を組み合わせ,症状発現時には速やかな下山と医療的処置を行うことが重要です.
文献[1] 1日の高度上昇を300m以下に制限する段階的な高度順応,十分な水分補給,激しい運動の回避が非薬理学的介入として推奨され,アセタゾラミドは急性高山病(AMS)発症率を約50%減少させると複数の大規模ランダム化比較試験(RCT)で報告されています.
文献[4] 1200m程度の標高に居住する中高度居住者(n=78)は,3600mへの急速な登高後,低地居住者と比較して急性高山病(AMS)発症率が有意に低く(HA1で16% vs 44%, P=0.008),AMS発症のオッズ比(OR)が約3分の1に減少しました(OR=0.25, P=0.01).
文献[5] 急速な上昇は高地肺水腫(HAPE)の発生率を著しく増加させ(4500mで0.2% versus 7%),標高の上昇とともに急性高山病(AMS)の発生率も有意に増加します(2000mで12%,3050-3506mで75-79%).
文献[3] 適切な登高プロファイルと6日間の順応を行った31歳男性の症例では,3350mで高所脳浮腫(HACE)と高所肺水腫(HAPE)を併発し,発症時のSpO2(動脈血酸素飽和度)は39%と著しく低かったため,症状発現時には速やかな下山と医療機関受診が不可欠です.
実践標高2500m以上の登山では,1日の高度上昇を300m以下に抑え,十分な水分補給と休息を心がけ,可能であれば1200m程度の標高で数ヶ月間居住する事前順応を検討してください.頭痛や吐き気,息切れなどの症状が少しでも現れたら,高山病を疑い,無理せず直ちに下山し,医療機関を受診しましょう.

4件の参照論文

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