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結論高山病対策は,段階的な高度順応と薬理学的予防が中心であり,症状発現時には速やかな下山と適切な治療が不可欠です.
文献[3] 適切な登高プロファイルと6日間の順応を行った31歳男性でも,3350mで高所脳浮腫(HACE)と高所肺水腫(HAPE)を併発し,発症時のSpO2(動脈血酸素飽和度)は39%と著しく低かったため,症状発現時は速やかな下山と医療機関受診が重要です.
文献[5] 1200mの中高度居住者(MAR)は低地居住者(LAR)と比較して,3600m到着後の急性高山病(AMS)発症率が有意に低く(HA1でMAR 16% vs LAR 44%, P = 0.008),AMS発症のオッズが約3分の1に減少しました(オッズ比[OR] = 0.25, P = 0.01).
文献[1] 段階的な高度順応(1日の高度上昇を300m以下に制限)が非薬理学的介入として推奨され,アセタゾラミドは急性高山病(AMS)発症率を約50%減少させると複数の大規模RCT(ランダム化比較試験)で示されています.
文献[4] 急速な上昇は高地肺水腫(HAPE)の発生率を著しく増加させ(4500mで0.2% versus 7%),急性高山病(AMS)の発生率も標高の上昇とともに増加するため,標高2500m以上の高所へはゆっくりと時間をかけて上昇し,十分な順応期間を設けることが重要です.
実践標高2500m以上の登山では,1日の高度上昇を300m以下に制限し,十分な水分補給と休息を心がけましょう.可能であれば,高所への出発前に1200m程度の標高で数ヶ月間居住するか,医師と相談してアセタゾラミドの予防的服用を検討しましょう.高山病の症状(頭痛,吐き気,息切れなど)が少しでも現れたら,無理せず速やかに下山し,医療機関を受診してください.

4件の参照論文

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