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結論登山中にカフェインを摂取すると,特に長時間の行動における持久的なパフォーマンス低下を抑制し,疲労感を軽減する効果が期待できますが,筋力や握力といった特定のパフォーマンスへの直接的な向上効果は限定的である可能性があります.
文献[1] 熟練サイクリスト13名を対象とした模擬レース後のタイムトライアルにおいて,カフェイン(体重1kgあたり6mg)摂取群では平均パワー出力の低下が1.1%に留まり,プラセボ群の4.1%低下と比較して,パフォーマンス低下を抑制する中程度の効果(3.1%改善)が認められました.
文献[4] 熟練サイクリスト12名を対象とした二重盲検クロスオーバー試験では,カフェイン200mgを含むコーヒーチェリー抽出物摂取群がプラセボ群と比較して,最初のタイムトライアルの総仕事量が4.6% ± 1.5%有意に高く(p < 0.05),定常状態運動中の自覚的運動強度(RPE)も有意に低いことが示されました.
文献[2] 中級から上級の男性クライマー13名を対象とした試験では,低用量カフェイン(体重1kgあたり3mg)摂取は懸垂の筋力,パワー,持久力,および握力(デッドハング持久力)の客観的なパフォーマンス向上には有意な効果をもたらしませんでしたが(懸垂持久力での反復回数:カフェイン16.8回 vs プラセボ16.3回,p = 0.292),主観的な筋力,エネルギー,覚醒感は有意に増加しました(筋力/速度の知覚:カフェイン3.8 vs プラセボ2.9,p < 0.008).
文献[5] in vitro実験では,カフェインが筋肉細胞のタンパク質合成を最大41%減少させ,人工靭帯の最大引張荷重を45%,コラーゲン含有量を30%減少させることが示され,マウス実験では運動による骨格筋量増加がカフェイン摂取により抑制されました.
実践長時間の登山で疲労を感じ始める前に,体重1kgあたり約6mgのカフェインを摂取することを検討してください.これは,コーヒーやエナジードリンク,カフェインサプリメントで摂取可能です.ただし,筋力や握力への直接的な効果は限定的であり,トレーニング効果を最大限に引き出すため,特に運動後の回復期や長期的な体力向上を目指す期間は,カフェインの過剰摂取を控えるようにしましょう.

4件の参照論文

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