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結論登山の下りでの膝の痛みは,階段降下時の膝の過度な屈曲や膝のブレ,そして性別に応じた膝への負荷パターンが主な要因である.
文献[1] 膝蓋大腿関節変形性関節症患者66名を対象とした研究で,階段降下時の後期立脚期における膝の過度な屈曲は,膝の痛みや機能低下と関連することが示された(KOOSスコア悪化: β=0.53~0.71, p<0.05).
文献[1] 男性では,階段降下時の膝の矢状面(屈曲・伸展)での負荷が大きいことや,前額面(内転・外転)での負荷が小さいことが,痛みや軟骨損傷の悪化と関連した(KOOS痛スコア悪化と高い矢状面膝モーメント: β=−707.79, p<0.001).
文献[1] 女性では,階段降下時の膝の過度な屈曲や外転(膝が外側に開く動き),矢状面での負荷が小さいことが,痛みや軟骨損傷の悪化と関連した(KOOS痛スコア悪化と膝屈曲: β=0.79, p<0.001).
文献[3] 健康な男性19名を対象とした研究では,20%の負の傾斜面で膝を45°屈曲させた場合,30°屈曲と比較して修正スターエクスカーションバランス試験の複合リーチのバランススコアが有意に優れていた.
実践登山の下りでは,膝を深く曲げすぎないように意識しつつ,不安定な場所では膝を45度程度に曲げて重心を低く保ち,体幹や股関節の安定性を意識して膝が内側や外側にブレないように歩く.また,日常生活で階段を積極的に利用し,下肢の運動機能を維持する活動を週3回以上取り入れる.

2件の参照論文

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