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結論バランス感覚を高めるためには,下肢の筋力強化と左右の筋力バランスの改善,頸部固有受容感覚(首の位置や動きを感じる能力)と足底感覚の向上,そして十分な睡眠の確保が重要です.
文献[1] 膝変形性関節症群は対照群と比較して大腿四頭筋力(232.65 ± 42.18 N vs 286.32 ± 38.49 N,p < 0.001)が有意に低く,左右の筋力対称性(LSI)の低下(81.74% ± 7.22% vs 95.13% ± 5.88%,p < 0.001)が姿勢動揺の増大(r = -0.69)と強く相関した.
文献[2] 整形外科的疾患を持つ高齢者51名において,機能障害のあるグループは頸部固有受容テストの成績が有意に悪く(回転方向で7.5±5.0° vs 4.7±2.4°,p < 0.05),足底感覚が攪乱された状態での安定性と頸部固有受容の精度に有意な正の相関(r = 0.55, p < 0.01)が認められた.
文献[3] 高齢者61名を対象とした研究で,MiniBESTest(臨床的バランス能力)のスコアが高いほど重心動揺の変位振幅と総平均速度が低く,股関節,膝関節,足関節の平均筋力発揮が高いことが示された.
文献[4] 60歳以上の高齢者128名を対象に,睡眠の質が悪い(PSQI > 5)グループは,良い(PSQI ≤ 5)グループと比較して,SPPB(バランス,歩行速度,椅子立ち上がり)のバランス能力が有意に低いことが示された.
文献[5] 台湾の成人2991名を対象とした研究で,50歳未満の層では筋力は保たれていても身体パフォーマンスが低いパターンが優勢であり,若年層からバランス能力を含む身体パフォーマンスを意識したトレーニングが重要である.
実践週3回,片脚立ちを左右それぞれ30秒ずつ行い,ふらつきや保持時間に左右差があれば弱い側の脚のスクワットを10回×3セット追加し,左右の筋力差を解消しましょう.毎日,首のストレッチや軽い運動を5分程度取り入れ,頸部固有受容感覚(首の位置や動きを感じる能力)を高めましょう.また,毎日7時間以上の睡眠を確保し,寝室環境を整えることで睡眠の質を向上させ,バランス能力の維持に努めましょう.

5件の参照論文

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