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2026/7/13 のスポーツ科学・運動生理学 新着論文サマリー(4件)

[要旨] TITLE ケルセチンによる急性高山病(AMS)予防:無作為化二重盲検プラセボ対照第II相臨床試験

登山 ケルセチンを摂取することで、高所登山時の急性高山病の発症を抑え、身体の適応を助ける可能性がある.

設計 健康な低地在住男性110名を対象に、ケルセチン500mgを含む食品バーまたはプラセボバーを、高所(3048m)および超高所(3750m)への滞在を含む15日間、毎日摂取させた無作為化二重盲検プラセボ対照試験.

ケルセチン摂取群では、プラセボ群と比較して急性高山病の発症率が有意に低く(ケルセチン群2% vs プラセボ群25%)、重症度スコアも減少した.

ケルセチン摂取群では、動脈血酸素飽和度(SpO2)が有意に高く(ケルセチン群94.0±2.0% vs プラセボ群90.02±1.0%)、収縮期・拡張期血圧も有意に低かった.

実践 高所登山を計画している場合、出発の数日前からケルセチンをサプリメントとして摂取することを検討する.

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[要旨] TITLE 運動選手における栄養代謝,回復,パフォーマンスに関連する栄養遺伝学的マーカー:現在のエビデンスのレビュー

登山 遺伝子情報は栄養摂取やトレーニングと合わせて解釈すべきであり,登山における栄養戦略を遺伝子型のみで決定すべきではない.

設計 本レビューは,運動選手のパフォーマンス,回復,傷害感受性,栄養代謝,エルゴジェニックエイドへの反応性,食行動に関連する遺伝子マーカーに関する現在のエビデンスを評価した.

多くの遺伝子変異がパワー・持久力パフォーマンス,筋毛細血管化,心臓適応,エネルギー代謝,傷害感受性に関連し,炭水化物,脂質,分岐鎖アミノ酸代謝に関連する変異は基質利用や運動反応の個人差に寄与しうる.

鉄,葉酸,ビタミンD代謝,カフェイン代謝・感受性に影響する遺伝子マーカーもスポーツ栄養遺伝学に関連するが,単一の遺伝子変異がパフォーマンス能力や栄養要求の独立した決定要因とはならない.

実践 自身の遺伝子情報に過度に依存せず,日々の食事内容,体調,トレーニング状況を総合的に考慮して栄養摂取やサプリメント利用を判断する.

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[要旨] TITLE 加齢における多様性:集団ベースの年齢・性別コホートにおける握力変動の探求

登山 加齢に伴う身体機能(握力)の変化パターンは男女で異なり、特に男性では個人差が拡大する可能性があるため、登山における体力維持や安全管理において性差を考慮する必要がある.

設計 UKバイオバンクのデータから、初回握力測定時に40-69歳で追跡測定記録のある73,134人(女性52%)を対象に、4-18年の追跡期間で握力のばらつきを横断的・縦断的に分析した.

横断的分析では、女性の握力ばらつきは年齢群間で有意差がなかったが、男性では年齢群が上がるにつれて握力ばらつきが減少した.

縦断的分析では、女性の握力ばらつきは時間とともに安定していた一方、男性ではほぼ全ての年齢群コホートで握力ばらつきが時間とともに増加した.

実践 握力は全身の筋力や身体機能の指標となるため、登山者は握力トレーニングを含む全身運動を継続し、特に男性は加齢に伴う自身の身体機能の変化に注意して定期的に確認する.

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[要旨] TITLE 慢性腰痛と冠動脈疾患の潜在的な病態生理学的関連としての自律神経機能障害:系統的レビュー

登山 慢性腰痛は、自律神経機能の低下を伴い、心血管系への影響を通じて登山中の健康リスクを高める可能性があるため、単なる筋骨格系の問題としてだけでなく、全身的な健康管理の観点から対処することが重要である.

設計 慢性腰痛を持つ成人における自律神経または心血管自律神経機能を評価した10の研究を対象とした系統的レビュー.

ほとんどの研究で、慢性腰痛患者は健常対照群と比較して、心拍変動の低下、迷走神経活動の減少、交感神経優位、自律神経調節の障害、心血管回復の遅延を示した.

介入研究では、ヨガベースのリハビリテーションや脊椎マニピュレーション療法後に自律神経調節の改善が示された.

実践 慢性腰痛がある場合、ヨガや適切な運動療法を取り入れ、自律神経機能の改善に努めることで、登山中の心血管系への負担を軽減するよう心がける.

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