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2026/2/4 のスポーツ科学・運動生理学 新着論文サマリー(4件)

[全文] TITLE 高所における成人における握力運動中の血流に対する性別の影響:α-およびβ-アドレナリン作動性制御の単独および複合効果に関する探索的研究

登山 高所での軽度運動時の血流反応に性差は認められず,初期の順応期間中であれば,男女ともに運動による血流増加は維持される可能性がある.

設計 成人13名(男性8名,女性5名)を対象に,低地(340m)と高地(3800m,順応3~11日目)で,生理食塩水,β遮断薬,α-β遮断薬の局所注入下で軽度握力運動を行い,前腕血流と血管コンダクタンスを比較した探索的研究である.

主要知見1:安静時の前腕血流(FBF)および前腕血管コンダクタンス(FVC)は,全条件下で女性よりも男性で有意に高かった(FBF: p = 0.024,FVC: p = 0.025).

主要知見2:運動中の前腕血流(ΔFBF)および血管コンダクタンス(ΔFVC)の変化は,性別(ΔFBF: p = 0.696,ΔFVC: p = 0.646)や高所(ΔFBF: p = 0.813,ΔFVC: p = 0.889)の影響を受けなかった.

主要知見3:運動中のΔFBFおよびΔFVCは,α-βアドレナリン作動性遮断下で有意に減少した(ΔFBF: p < 0.001,ΔFVC: p < 0.001)が,βアドレナリン作動性遮断単独では変化がなかった.これはα受容体が運動時の血流調節に重要であることを示唆する.

実践 高所での軽度運動時の血流反応は男女で差がない可能性があり,初期の順応期間中であれば,男女ともに運動による血流増加は維持されるため,高所でも無理のない範囲で体を動かすことを意識する.

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[全文] TITLE エリート男性アスリートにおいて,炭水化物制限は低エネルギー利用可能性よりも血中代謝物に大きな摂動を引き起こす.

登山 長時間の登山において,炭水化物制限食はエネルギー不足自体よりも脂質代謝に大きな影響を与え,パフォーマンスを低下させる可能性があるため注意が必要である.

設計 エリート男性競歩選手20名を対象に,高炭水化物食(HCHO),低エネルギー利用可能性食(LEA),低炭水化物・高脂肪食(LCHF)のいずれかを5日間摂取させ,25km競歩前後の血中代謝物を比較した準ランダム化比較試験である.

主要知見1:LCHF食は,特に長時間運動後に,脂肪酸アシル,ヒドロキシ酸,ジカルボン酸,アシルカルニチン中間体などの脂質関連代謝物を著しく増加させたが,LEA食ではこれらの変化は見られなかった.

主要知見2:LCHF食群では,運動中の血糖値と乳酸値がHCHOおよびLEA群と比較して有意に低く(p < 0.0001, p = 0.0008),β-ヒドロキシ酪酸(βHB)と血清遊離脂肪酸(FFA)は有意に高かった(p < 0.0001).

主要知見3:LCHF食は,炭水化物酸化能力の低下と脂質酸化への依存強化を示唆する代謝プロファイルと関連しており,25km競歩のパフォーマンスはHCHO群と比較して約3.4%有意に低下した.

実践 登山者が明日からできるアクション1つ:長時間の登山や高強度な活動に備える際は,炭水化物の摂取量を極端に制限するのではなく,十分な炭水化物を摂取し,エネルギー源として活用できる状態を維持するよう心がける.

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[要旨] TITLE 透析前慢性腎臓病の高齢外来患者におけるフレイルと身体機能のパフォーマンス

登山 高齢期における身体機能(特に筋力)の維持は、フレイル予防と転倒リスク軽減に繋がり、安全な登山活動継続の基盤となる.

設計 透析前の慢性腎臓病の高齢外来患者191名を対象とした横断研究で、フレイル状態と身体機能(筋力、立ち上がり、TUGテスト)を評価した.

参加者の半数以上(57.07%)がフレイルと評価され,フレイル群は非フレイル群と比較して、上肢・下肢の筋力、機能的筋力、転倒リスクが有意に劣っていた.

年齢,性別,および握力,上腕二頭筋力,大腿四頭筋力,5回立ち上がり時間,Timed Up and Goテストの成績といった身体機能がフレイルの重症度と関連する重要なリスク要因であった.

実践 日常的にスクワットや階段昇降を取り入れ、下肢筋力とバランス能力を意識的に鍛える.

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[全文] TITLE 年齢層全体における嚥下関連疲労が摂食・飲水行動に与える影響

登山 登山中の疲労が摂食・飲水行動に影響を与え、特に飲み込みに関連する疲労が食事の安全性や効率を低下させる可能性があるため、疲労管理が重要である.

設計 健康な若年成人、中年成人、高齢成人計400名を対象に、嚥下関連疲労と摂食・飲水行動の関連を評価する横断研究が2024年6月から2025年1月にかけて実施された.

嚥下関連疲労の有病率は、若年成人で15.74%,中年成人で24.1%,高齢成人で40.26%と、高齢者で有意に高かった.

食事中の全体的なパフォーマンスを評価するMealtime Assessment Scale (MAS)のスコアは、嚥下疲労のレベルと中程度から強い正の相関を示し(p < 0.001)、疲労度が高いほど食事の効率と安全性が低下することが示された.特に、嚥下筋の局所疲労は嚥下の安全性と有効性に強く関連していた.

固形食の咀嚼と嚥下を評価するTest of Masticating and Swallowing Solids (TOMASS)では、嚥下疲労は咀嚼サイクル数と総食事時間と中程度の相関を示したが(p < 0.001)、Timed Water Swallow Test (TWST)の飲水関連パラメータとの相関は非常に弱かった.これは、疲労が咀嚼努力と食事の持続時間に影響を与えることを示唆している.

実践 登山中に疲労を感じた際は、無理に急いで食事や水分を摂ろうとせず、意識的に休憩を挟み、ゆっくりと時間をかけて飲み込みやすい形態のものを摂取するよう心がける.

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