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2025/9/18 のスポーツ科学・運動生理学 新着論文サマリー(4件)
| [要旨] TITLE 血流制限はスポーツクライミング特有の指屈筋抵抗トレーニング中の筋肉脱酸素化と疲労を悪化させる |
登山 クライミングや岩稜帯での指の筋力・持久力向上を目指す際,血流制限トレーニングは関節負担を減らしつつ,短時間で強い疲労を誘発し効果的なトレーニングとなり得る.
設計 上級~エリートクライマー15名を対象に,高負荷トレーニング(MVCの約70%)と低負荷血流制限トレーニング(MVCの約40%でカフ圧60%)の2種類の指屈筋トレーニングセッションを比較した.
血流制限トレーニングは,運動中の指屈筋の脱酸素化を20±25%増加させ,運動後1分時点での筋力低下(疲労)は高負荷トレーニングよりも大きかった(-24.8±7.9%MVC vs -18.6±7.4%MVC).
血流制限トレーニングは,高負荷トレーニングよりも機械的負荷(FTI)が7±10%低く,運動中の指の痛みも少なかったが,セット間の回復中の不快感は大きかった.
実践 クライミングジム等で指のトレーニングを行う際,低負荷ホールドやフィンガーボードを使い,専用カフで血流制限しながらトレーニングすることで,関節負担を減らし効率的に指の筋力・持久力を高めることを検討する.
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| [要旨] TITLE 標高は不要:順応していない低地居住者とチベット高地居住者の1,400mにおける換気および血液酸塩基恒常性の差異 |
登山 チベット高地居住者は、低地でも呼吸と酸塩基平衡の特性が異なり、これが高所での適応能力の基盤となっている可能性がある.
設計 順応していない低地居住者(29名)とチベット高地居住者(31名)を対象に、標高1,400mで換気、血液酸素、酸塩基バランスに関連する生理学的変数を比較した.
チベット高地居住者は、低地居住者と比較して、安静時の換気量(4.8±0.3 L/min vs. 4.6±0.4 L/min;+5.2%)および定常状態の化学受容体駆動(13.2±1.9 vs. 11.9±1.9;+10.3%)が有意に高かった.
チベット高地居住者は、低地居住者と比較して、動脈血二酸化炭素分圧(36.0±2.5 mmHg vs. 37.9±2.8 mmHg;-5%)および重炭酸イオン濃度(21.5±1.6 mmol/L vs. 22.9±1.4 mmol/L;-6.1%)が低かった.
実践 チベット高地居住者のような高地適応能力は、低地居住者にはないことを認識し、高所登山では十分な順応期間を設ける.
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| [全文] TITLE カフェインは燃料戦略に関わらずパフォーマンスを向上させるが,高炭水化物利用可能性はケトジェニック食と比較してトレーニング速度の改善と関連する. |
登山 高強度の登山活動では炭水化物を十分に摂取することがパフォーマンス維持に重要であり,カフェインは疲労軽減と集中力向上に役立つ可能性がある.
設計 エリート競歩選手21名を対象に,高炭水化物食(HCHO)またはケトジェニック低炭水化物高脂肪食(LCHF)のいずれかを3週間実施させ,週に1回14kmのテンポヒルセッションを行い,セッション前にカフェイン(3mg/kg)またはプラセボを摂取させた.
LCHF群はベースラインと比較して,介入1週目(P < 0.001)と2週目(P = 0.026)でテンポヒルセッションの歩行速度が有意に低下したのに対し,HCHO群は2週目(P = 0.009)と3週目(P = 0.007)で有意に速度が向上した.
カフェイン摂取はプラセボと比較して,テンポヒルセッションの完了時間を有意に2.4%短縮させ(P = 0.010),この効果は食事戦略(HCHOまたはLCHF)による差はなかった(P = 0.640).
カフェイン摂取は運動後の認知機能(ストループテスト)を向上させ,正答数が増加し(P < 0.001),正答あたりの時間が短縮された(P < 0.001).
実践 高強度な登山や長時間の行動が予想される日には,行動食として炭水化物を十分に摂取し,必要に応じてカフェイン(体重1kgあたり3mgを目安に)を摂取してパフォーマンスと集中力の維持を図る.
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| [要旨] TITLE 電気インピーダンス断層撮影(EIT)由来パラメータに基づくサルコペニアにおける筋機能の定量的評価と診断 |
登山 筋機能の客観的な評価は、高齢登山者のパフォーマンス維持と安全確保に役立つ可能性がある.
設計 サルコペニア患者11名、健常高齢者10名、健常若年者10名の計31名を対象に、筋機能評価スコアとEITパラメータを比較し、サルコペニア分類モデルを構築した.
EITで測定される筋肉の導電率(σ)は、サルコペニア患者、健常高齢者、健常若年者の間で有意な差があった(p < 0.05).
筋肉の導電率(σ)は、臨床的な筋機能スコアと強い正の相関(r = 0.73, R^2 = 0.54, p < 0.001)を示し、握力や最大随意筋収縮とも正の相関があった.
実践 日常的にスクワットや階段昇降などの下半身の筋力トレーニングを取り入れ、筋力維持に努める.
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