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2025/9/14 のスポーツ科学・運動生理学 新着論文サマリー(2件)

[要旨] TITLE 高地カエルRana kukunorisにおける代謝可塑性と腸内マイクロバイオームの相乗効果が高地適応の基盤となる:マルチオミクスからの視点

登山 高地環境への適応には、代謝経路の調整と腸内細菌叢の変化が複合的に関与する可能性がある.

設計 高地(3730m)と低地(1990m)に生息するカエルRana kukunorisの個体群を比較し、肝臓・骨格筋の代謝プロファイルと腸内細菌叢の組成・機能を多角的に解析した.

代謝プロファイルでは、高地カエルの肝臓で解糖系(フルクトース-1,6-ビスリン酸が44.2%減、グリセルアルデヒド3-リン酸が40.7%減)とTCAサイクル中間体(フマル酸が37.7%減、リンゴ酸が35.9%減)が抑制され、骨格筋ではフラビン類(フラビンモノヌクレオチドが1.43倍増、フラビンアデニンジヌクレオチドが1.28倍増)を介した酸化的リン酸化効率の向上が見られた.

高地カエルの腸内細菌叢は、α多様性の増加と、二次代謝産物、補因子、アミノ酸、炭水化物活性酵素の生合成機能の強化を示した.Akkermansiaなどの特定の細菌種が高地カエルで優勢であり、宿主のエネルギー恒常性維持や腸管バリア機能強化に寄与する可能性が示唆された.

実践 腸内環境を整えるために、発酵食品や食物繊維を意識的に摂取する.

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[全文] TITLE サルコペニア高齢者における筋量、筋力、身体機能が姿勢バランスに与える影響

登山 高齢登山者にとって、サルコペニアによる筋力と身体機能の低下は、特に動的なバランス能力を著しく損ない、転倒リスクを高めるため、筋力と歩行速度の維持・向上が安全な登山に不可欠である.

設計 60歳以上の地域在住高齢者1026名を対象に、サルコペニアの診断基準(筋量、握力、6m歩行速度)と静的・動的バランス能力を評価する観察研究を実施した.

静的バランス能力(強化ロンベルグテスト、閉眼片足立ちテスト)の主要な予測因子は握力(筋力)であり、握力が1kg増加するごとに閉眼片足立ちテストの持続時間が0.153秒増加した(95% CI 0.085∼0.221, p < 0.001).

動的バランス能力(TUGTなど)は、歩行速度(身体機能)、握力(筋力)、年齢によって複合的に影響され、特に年齢層が1単位上がるごとにTUGTの時間が1.186秒増加し(95% CI: 0.476∼3.156, p = 0.008)、動的バランスは静的バランスよりも年齢による骨格筋の衰えの影響を受けやすかった.

6m歩行速度が1m/s増加するごとにTUGTの時間が14.439秒減少し(95% CI: −21.177∼−7.701, p < 0.001)、動的バランスの維持には歩行速度を含む身体機能が強く関連していることが示された.

実践 握力や下肢筋力を高めるレジスタンストレーニング(例:スクワット、カーフレイズ、握力強化運動)を週に2〜3回行い、さらにウォーキングや片足立ちなどの動的なバランス運動を日常に取り入れる.

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