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2025/9/11 のスポーツ科学・運動生理学 新着論文サマリー(4件)
| [要旨] TITLE 常圧低酸素下での高強度インターバルトレーニングが若年バイアスロン選手の有酸素性能力と運動誘発性運動パフォーマンス疲労に与える影響 |
登山 低酸素環境下での高強度インターバルトレーニングは,登山者の有酸素性能力を高め,高所での疲労耐性向上に役立つ可能性がある.
設計 若年バイアスロン選手12名が,常圧低酸素下(吸入酸素分画15.2%)と常酸素下でそれぞれ3週間ずつ,週3回の高強度インターバルトレーニング(ランニングとアームクランキング)をランダム化クロスオーバーデザインで実施した.
低酸素トレーニング後には,最大酸素摂取量(V̇O2peak)がトレーニング前と比較して有意に増加した(p < 0.01).
低酸素トレーニングは,乳酸閾値での酸素摂取量やヘモグロビン濃度を増加させ,運動後の筋損傷バイオマーカー(ミオグロビン)や炎症性サイトカイン(IL-6,TNF-α,TGF-β)にも影響を与えた.
実践 高所登山に備え,低酸素環境での高強度インターバルトレーニングを専門施設で試すことを検討する.
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| [全文] TITLE サルコペニアの長期的負担と心肺多疾患併存症との関連 |
登山 サルコペニアの進行、特に急速な筋力低下は、登山に必要な心肺機能と全身持久力の低下を示唆し、登山中のパフォーマンス低下や健康リスク増大につながる可能性がある.
設計 中国の45歳以上の成人5186人を対象に、2011年から2015年までのサルコペニアの進行パターンを追跡し、2020年までの心肺多疾患併存症との関連を多変量調整ロジスティック回帰モデルで分析した観察研究である.
4つのサルコペニア軌跡グループ(持続的に低い、中程度から低い、低いから高い、持続的に高い)を特定した.
サルコペニア負担が「低いから高い」軌跡のグループは、心肺多疾患併存症との関連が最も強かった(調整オッズ比: 2.64, 95% CI: 1.73–4.04).
「持続的に高い」グループ(OR: 2.05, 95% CI: 1.46–2.89)および「中程度から低い」グループ(OR: 1.90; 95% CI: 1.38–2.60)も、心肺多疾患併存症との有意な関連が認められた.
「低いから高い」軌跡グループでは、握力の低下が最も顕著であった(+30.7%の低下率).
実践 定期的に握力測定を行い、筋力の急激な低下がないか確認する.
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| [全文] TITLE フレイル症候群の高齢者における選択された栄養状態パラメーターの評価 — 横断研究 |
登山 高齢登山者は、フレイル予防のために自身の栄養状態を意識し、筋力や身体活動レベルを維持することが、安全で充実した登山を続ける上で極めて重要である.
設計 本研究は、地域在住の60歳以上の高齢者150名(平均年齢76.2歳)を対象に、フレイル症候群と栄養状態、身体機能、認知機能、精神状態などの関連を評価した横断研究である.
フレイル群は、ミニ栄養評価(MNA)スケールによる栄養状態が非フレイル群およびプレフレイル群と比較して有意に低かった(P < 0.001).
フレイル群は、右手握力(P = 0.038)および左手握力(P = 0.028)が非フレイル群およびプレフレイル群と比較して有意に低かった.
フレイル群は、身体活動の頻度が少なく(P < 0.001)、食欲不振(P < 0.001)や体重減少(P < 0.05)がより頻繁に観察された.
実践 登山者が明日からできるアクション1つ: 毎日の食事で、肉や魚、卵、乳製品などのタンパク質源を意識して摂取し、筋力維持に努めましょう.
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| [全文] TITLE 高齢者における手の器用さと移動能力は認知機能を独立して予測する:多領域回帰分析 |
登山 登山中の安全な行動や判断力を維持するためには,手の器用さや足元の細かい動きを制御する能力が重要である.
設計 地域在住の高齢者98名(中央値74歳)を対象とした横断研究で,2020年11月から2021年3月にかけて運動機能と認知機能を評価した.
主要知見1:手の器用さ(Nine-Hole Peg Test;NHPT)の低下(β = −0.29,p < 0.01)と,機能的移動能力の低下(5回椅子立ち上がり時間の延長:β = −0.28,p < 0.01,4m歩行時間の延長:β = −0.17,p = 0.03)は,高齢者の全般的認知機能の低下と独立して関連していた.
主要知見2:特に手の器用さは,言語流暢性,記憶,実行速度,抑制機能といった全ての認知ドメインにおいて最も頑健な運動機能予測因子であった.
主要知見3:握力,静的バランス能力,通常の歩行速度,歩行変動性といった他の一般的な運動機能指標は,より特異的な運動機能と合わせて評価した場合,認知機能の予測において追加的な価値が限定的であった.また,歩行中の最小つま先クリアランスが大きいほど認知機能が良好であった(β = 0.19,p = 0.01).
実践 登山者が明日からできるアクション1つ:日常生活で,ボタンを留める,小銭を扱う,箸を使うといった指先の細かい作業を意識的に行い,また,段差をまたぐ際に足元をしっかり持ち上げるように意識して歩くことで,手の器用さと足元の制御能力を維持・向上させる.
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