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2025/8/23 のスポーツ科学・運動生理学 新着論文サマリー(2件)

[全文] TITLE 認知症関連機能障害に伴う要介護・要支援認定の予測モデルの開発:IRIDEコホート研究

登山 運動習慣の維持や身体機能(歩行速度,握力)の低下予防は,認知症関連機能障害のリスクを低減し,高齢期における安全な登山活動の継続に寄与する可能性がある.

設計 日本の都市部に住む65歳以上の地域在住高齢者3678名を対象に,2018年4月から2023年8月までの追跡期間で認知症関連機能障害による要介護認定リスクを予測する2つのモデル(モデル1:広範な因子,モデル2:自己申告可能な因子)を開発・検証したコホート研究である.

主要知見1:広範な予測因子を含むモデル1は,年齢,脳卒中の既往,視覚障害,聴覚障害,運動習慣,歩行速度,握力,アルブミンの8因子で構成され,導出データセットでC-index 0.75(95% CI: 0.73–0.77),検証データセットでC-index 0.78(95% CI: 0.74–0.82)の予測性能を示した.

主要知見2:自己申告可能な予測因子に限定したモデル2は,年齢,脳卒中の既往,心疾患の既往,視覚障害,聴覚障害,運動習慣の6因子で構成され,導出データセットでC-index 0.73(95% CI: 0.70–0.75),検証データセットでC-index 0.77(95% CI: 0.73–0.81)の予測性能を示した.

主要知見3:両モデルとも,リスクスコアに基づいて参加者を4つの四分位群に層別化すると,最もリスクの低い群(Q1)と比較して,最もリスクの高い群(Q4)では認知症関連機能障害のハザード比がモデル1で11.72(95% CI: 7.95–17.28, p < 0.001),モデル2で8.63(95% CI: 6.15–12.11, p < 0.001)と著しく高かった.

実践 認知症関連機能障害のリスク低減のため,週に1回以上の運動習慣を継続し,特に歩行速度や握力といった身体機能の維持・向上を目指す運動を日常生活に取り入れる.

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[全文] TITLE 中高年におけるアイソイナーシャルレジスタンストレーニングの筋パワーに対する有効性:ランダム化比較試験

登山 中高年登山者にとって、アイソイナーシャル(慣性)トレーニングは、特に下り坂での衝撃吸収やバランス維持に重要な遠心性筋パワーの向上に有効である可能性が示唆された.

設計 身体活動を行う中高年44名(平均63.52歳)を対象に、アイソイナーシャル(IN)群21名と重力(GR)群23名にランダムに割り付け、6週間(週2回)の機能的レジスタンストレーニング(フォワードランジ、サイドランジ、ロウ付きフォワードランジ)を実施し、筋パワー、身体能力、転倒リスク関連変数を比較した.

主要知見1:INシステムで評価した場合、INトレーニングはGRトレーニングと比較して遠心性パワーの向上が大きかったが、統計的に有意な差が認められたのはサイドランジのみであった(IN群の平均遠心性パワー51.06 Wに対し、GR群は40.22 W;群間差9.24 W,95% CI 2.99-15.49 W;P<.01).

主要知見2:GRシステムで評価した場合、遠心性パワー、およびINシステム・GRシステム両方で評価した求心性パワーについては、INトレーニングとGRトレーニングの間に有意な群間差は認められなかった.

主要知見3:身体能力(SPPB)および転倒リスク関連変数(TUGテスト)においても、INトレーニングとGRトレーニングの間に有意な群間差は認められなかったが、両グループともにベースラインから全ての評価項目で有意な改善を示した.

実践 登山者が明日からできるアクション1つ:登山の下りや不安定な場所でのバランス維持に役立つ遠心性筋力を鍛えるため、スクワットやランジなどの自重トレーニングをゆっくりと下ろす動作(ネガティブ動作)を意識して行い、可能であれば慣性負荷装置(フライホイールなど)を用いたトレーニングも検討する.

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