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2025/6/13 のスポーツ科学・運動生理学 新着論文サマリー(7件)
| [全文] TITLE 中年成人において、プレワークアウトの多成分サプリメントまたは炭水化物単独摂取は、同等のレジスタンストレーニング効果を促進する:二重盲検無作為化比較試験. |
登山 登山における筋力や持久力の維持・向上を目指す中年登山者にとって、運動前の多成分サプリメント摂取は、炭水化物単独摂取と比較して、体組成やパフォーマンスに大きな追加効果をもたらさない可能性が示唆される.
設計 43名の中年期の身体活動的な男女(平均年齢53歳)を対象に、プレワークアウトの多成分サプリメント(カフェイン、植物性タンパク質、アミノ酸を含む)摂取群(n=24)または炭水化物単独摂取群(n=19)に無作為に割り当て、週3回のレジスタンストレーニングを6週間実施し、運動前15分に各サプリメントを摂取した.
両群ともに、脂肪量を有意に減少させ(PREW −1.4 ± 1.6 kg; COMP −1.0 ± 1.5 kg, p < 0.05)、除脂肪量を有意に増加させた(PREW +0.9 ± 1.1 kg; COMP + 0.8 ± 0.9 kg, p < 0.05).
両群ともに、大腿四頭筋(外側広筋)の筋厚(PREW +0.2 ± 0.2 cm; COMP + 0.1 ± 0.6 cm, p < 0.05)と肘屈筋の筋厚(PREW +0.5 ± 0.3 cm; COMP + 0.4 ± 0.2 cm, p < 0.05)を有意に増加させた.
等尺性筋力、カウンタームーブメントジャンプ、メディシンボール投げ、上半身および下半身の筋持久力パフォーマンスは両群で有意に改善したが(p < 0.05)、介入後の群間差は認められなかった.ただし、PREW群のみウエスト周囲長が有意に減少した(−1.8 ± 1.8 cm, p < 0.01).
実践 登山者が明日からできるアクション1つ
登山前のトレーニングにおいて、高価な多成分プレワークアウトサプリメントに頼るよりも、運動前に適切な量の炭水化物を摂取し、継続的なレジスタンストレーニングを行うことに集中する.
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| [全文] TITLE エリート水泳選手における高炭水化物食と高分子量炭水化物補給の組み合わせが無酸素性パフォーマンスと酸化ストレスに及ぼす影響 |
登山 高強度な登山行動や連日の行動において、高分子量炭水化物の摂取を含む適切な栄養戦略は、パフォーマンス維持と疲労回復に役立つ可能性がある.
設計 国内レベルのエリート男性水泳選手8名を対象に、3日間のトレーニングマイクロサイクル中に高炭水化物食と高分子量炭水化物(HMWC)サプリメントを摂取させ、介入前後の無酸素性パフォーマンス(ウィンゲートテスト、水泳テスト)と酸化ストレスマーカーを評価する1群準実験デザインで実施された.
主要知見1:下肢のピークパワー出力が補給後に有意に増加し(p < 0.001)、上肢のピークパワー到達時間が有意に短縮した(p < 0.001).また、水泳テストの最終セグメント(7回目と8回目)での速度が補給後に有意に向上した(p < 0.001).
主要知見2:脂質過酸化のマーカーであるマロンジアルデヒド(MDA)レベルが補給後に有意に増加した(p < 0.05).一方で、抗酸化酵素活性(SOD, CAT, GPx, GR)や低分子量抗酸化物質(GSH)には顕著な変化は見られなかった.
主要知見3:運動後の尿酸(UA)レベルは補給後に有意に低下した(p < 0.05).クレアチンキナーゼ(CK)活性は水泳テスト後に有意に増加し、補給後の方が補給前よりも有意に高かった(p < 0.05).
実践 高強度な急登や長時間の行動が予想される登山では、行動前日や行動中に、消化吸収が早くエネルギーになりやすい高分子量炭水化物(例:マルトデキストリンを多く含むゼリー飲料や粉末、もちなど)を意識的に摂取し、筋肉のグリコーゲン貯蔵を最大化するよう努める.
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| [全文] TITLE トライアスロン:トレーニング、競技、回復のためのエルゴ栄養 |
登山 トライアスロンの栄養戦略は、長時間の運動を伴う登山においても、エネルギー補給、回復促進、パフォーマンス維持に役立つ.
設計 本論文は、トライアスロンにおける栄養、回復、エルゴジェニックエイドに関する英語文献を網羅的に検索・レビューしたシステマティックレビューである.
主要知見1:炭水化物(CHO)はトライアスロンの主要なエネルギー源であり、競技中のパフォーマンス維持には1時間あたり60〜70gのCHO摂取が推奨されるが、多くの選手(特にマスターズ選手)は推奨量を満たしておらず、ポストエクササイズ栄養知識も不足している.
主要知見2:運動後の回復には、運動後30分以内の炭水化物摂取(1.0〜1.2g/kg/時間)とタンパク質との組み合わせ(CHO:タンパク質が約3:1)が筋肉グリコーゲン回復と筋肉修復を促進する.
主要知見3:カフェイン(3〜6mg/kg体重)、硝酸塩(300〜600mg)、プロバイオティクス、特定の抗酸化物質(例:有機ブドウジュース)などのエルゴジェニックエイドは、疲労軽減、酸素利用効率向上、免疫機能サポート、酸化ストレス軽減を通じてパフォーマンスや回復を助ける可能性がある.
実践 登山者が明日からできるアクション1つ:長時間の登山に備え、行動食として消化しやすい炭水化物(ジェル、エナジーバー、ドライフルーツなど)を1時間あたり60gを目安に摂取し、水分と電解質補給を意識する.
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| [全文] TITLE 高齢者の認知機能と全体的な健康に対する多領域介入プログラムの有無を伴う経口栄養補助食品の効果:ランダム化比較試験 |
登山 高齢登山者が認知機能と身体能力を維持・向上させるためには,栄養補助食品の摂取に加え,運動や栄養教育を含む多角的な介入が効果的である.
設計 軽度認知障害または初期アルツハイマー病の高齢者46名を対象に,経口栄養補助食品(ONS)のみの群,ONSと多領域介入プログラム(MIP)を併用する群,対照群の3群に分け,8週間の介入効果を評価したランダム化比較試験である.
主要知見1:ONS+MIP群では,認知機能テスト(RBANS)の合計スコアがベースラインから有意に増加した(介入前78.60 ± 16.89から介入後87.60 ± 17.41,p < 0.001).ONS群および対照群では有意な変化は見られず,ONS+MIP群は他の2群と比較して有意な改善を示した(p < 0.000).
主要知見2:ONS+MIP群では,MIND食(脳の健康に良い食事)の遵守スコアが有意に増加し(p < 0.000),高齢者向け栄養指数(NQ-E)の合計スコアも有意に増加した(p = 0.018).NQ-Eの改善は他の群と比較して有意であった(p = 0.002).
主要知見3:ONS+MIP群では,身体能力において左手の握力(p = 0.039),筋持久力(30秒起立着座テスト,p = 0.002),およびSPPB(Short Physical Performance Battery)合計スコア(p = 0.014)が有意に改善した.一方,対照群ではSPPB合計スコアが有意に減少した(p = 0.007).
実践 登山者が明日からできるアクション1つ:脳の健康に良いとされるMIND食を参考に,緑黄色野菜,ナッツ,全粒穀物,魚などを積極的に摂り,加工肉や揚げ物などを控える食生活を心がけつつ,定期的にウォーキングや筋力トレーニングなどの運動を取り入れ,身体能力の維持・向上に努めましょう.
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| [全文] TITLE 高齢者の身体能力向上における異なる身体活動プログラムの有効性:無作為化比較試験 |
登山 高齢登山者が安全に長く山を楽しむためには、バランス、筋力、柔軟性を総合的に高めるセンサーモーター訓練や水中運動が有効である.
設計 ポルトガル在住の55〜80歳の高齢者153名を対象に、センサーモーター訓練、アクアエアロビクス、ピラティス、コントロールの4群に分け、24週間の介入を行い、身体能力の変化を評価した.
主要知見1:センサーモーター訓練群は、敏捷性、下肢筋持久力、上肢筋力、下肢柔軟性、上肢柔軟性の全ての評価項目で有意な改善を示した(p < 0.05).特に上肢柔軟性(Reach Behind Your Back)では大きな効果量(右: ES = −1.074; 左: ES = −1.323)が認められた.
主要知見2:アクアエアロビクス群は、下肢筋持久力(Stand and Sit with and without Leaning, p < 0.001)、上肢筋力(Forearm Flexion, p = 0.005)、上肢柔軟性(Reach Behind your Back, p = 0.002)で有意な改善を示した.
主要知見3:コントロール群およびピラティス群では、いずれの評価項目においても有意な身体能力の改善は認められなかった.
実践 登山者が明日からできるアクション1つ:バランスボードや不安定な場所での片足立ち、閉眼での足踏みなど、視覚以外の感覚も使いながらバランス能力を鍛える運動を日常に取り入れる.
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| [全文] TITLE 高齢者のバランスと歩行持久力の向上:バランス訓練の補助としての経頭蓋直流刺激の可能性,無作為化シャム対照臨床試験. |
登山 登山における転倒予防や安全な行動にはバランス能力と持久力が不可欠であり,特に高齢登山者においては,運動と脳刺激の組み合わせが持久力向上に寄与する可能性が示唆される.
設計 36名の健康な高齢者を対象に,6週間にわたり週3回,バランス訓練(40分)と,その前に経頭蓋直流刺激(tDCS,2mA,20分)またはシャム刺激を実施し,介入後および4週間後の追跡評価を行った.
主要知見1:6分間歩行テスト(6MWT)において,tDCSとバランス訓練を併用したグループは,シャム刺激グループと比較して,介入後に有意に大きな改善を示した(グループ×時間相互作用:F(2, 56) = 3.88, p = 0.026, η2 = 0.122).tDCSグループはシャムグループより平均40.2m長く歩行可能となり,これは臨床的に有意な差とされた.
主要知見2:タイムアップアンドゴーテスト(TUG),片足立ちテスト(OLST),下肢筋力テストでは,両グループともに時間の経過とともに有意な改善が見られたものの(TUG: F(2, 56) = 11.91, p < 0.0001, η2 = 0.298),tDCSの追加による有意なグループ間差や相互作用は認められなかった(TUG: p = 0.079).
主要知見3:介入4週間後の追跡調査では,tDCSグループは6分間歩行テストで有意な改善を維持していた(p < 0.001, Cohen’s d = 1.26)が,シャムグループでは有意な変化は認められなかった(p = 0.350).
実践 登山に必要な持久力やバランス能力を維持・向上させるため,定期的なバランス運動(片足立ち,踵とつま先での歩行など)とウォーキングを組み合わせた運動習慣を継続的に行う.
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| [全文] TITLE 地域在住の高齢女性におけるサルコペニア肥満に対するパワートレーニングの有効性:32週間の無作為化臨床試験 |
登山 高齢登山者は、パワートレーニングを実践することで、筋力と身体機能を向上させ、体脂肪を減らし、サルコペニア肥満の状態を改善することで、より安全で効果的な登山活動を継続できる可能性がある.
設計 サルコペニア肥満の地域在住高齢女性40名(平均年齢77.0 ± 6.8歳)を対象に、パワートレーニング(PT)群、マルチコンポーネントトレーニング(MT)群、非運動対照群(CG)のいずれかに無作為に割り付け、32週間の介入効果を比較した無作為化臨床試験である.
パワートレーニング(PT)群は、対照群と比較して、四肢骨格筋量指数(ASMI)が有意に増加した(PT群 +0.36 ± 0.34 kg/m2 vs. CG群 -0.30 ± 1.19 kg/m2,p = 0.039).
PT群は、体脂肪率(BF%)が有意に減少し(PT群 -6.9 ± 6% vs. CG群 +0.7 ± 4.7%,p = 0.002)、内臓脂肪(VF)も有意に減少した(p = 0.044).
PT群は、歩行速度(GS,p = 0.018)、Timed Up and Goテスト(TUG,p = 0.005)、5回椅子立ち上がりテスト(5STS,p < 0.001)、Short Physical Performance Battery(SPPB,p = 0.002)といった身体機能指標において、MT群およびCG群よりも有意に大きな改善を示した.特に5STS(p = 0.005)とTUG(p = 0.025)ではMT群より優れていた.
実践 スクワットやランジなどの下半身の筋力トレーニングを、ゆっくり持ち上げて素早く下ろす(またはその逆)など、動作の速さを意識して行うパワートレーニングを週に2〜3回取り入れる.
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