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2025/6/12 のスポーツ科学・運動生理学 新着論文サマリー(2件)
| [要旨] TITLE 高齢者における心肺フィットネスとHR-pQCT骨パラメータの関連性:筋力,可動性,加齢に関する研究(SOMMA) |
登山 高齢男性においては心肺フィットネスが高いほど骨強度も高い傾向にあり,登山中の転倒による骨折リスク低減に寄与する可能性がある.
設計 高齢男性123名(平均76.2歳)と高齢女性188名(平均76.1歳)を対象に,トレッドミル運動負荷試験でVO2peakを測定し,約1年後にHR-pQCTとDXAで骨パラメータを評価した横断研究.
男性において,VO2peakが高いほど脛骨の破断荷重(骨強度)が有意に高かった(標準化β = 0.26,p = 0.03).
男性において,VO2peakが高いほど橈骨の破断荷重(骨強度)も有意に高かった(標準化β = 0.36,p = 0.007)が,女性ではいずれの骨パラメータとも有意な関連は認められなかった.
実践 ウォーキングやジョギング,階段昇降など,心肺機能を高める運動を日常的に取り入れ,心肺フィットネスの維持・向上に努める.
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| [全文] TITLE 新しい表現型時計による筋肉年齢加速の定量的推定の開発:健康な中年および高齢者を対象とした横断研究. |
登山 自身の筋肉の老化度合いを把握し,特に下肢筋力と握力の維持・向上に努めることが,登山における身体能力の維持とサルコペニアによるパフォーマンス低下の予防に繋がる.
設計 健康な中年および高齢者215名(女性118名,男性97名,平均年齢66.0±7.3歳)を対象とした横断研究で,身体組成,身体能力,血液バイオマーカーを測定し,サルコペニアの新しい予測因子である筋肉年齢加速(MAA)を開発した.
主要知見1:筋肉年齢は暦年齢と有意に相関した(r = 0.645; p < 0.001).男性の筋肉年齢加速(MAA)の主要な寄与因子はTUG(Timed Up and Go Test,β = 2.93),除脂肪体重(ASMM, β = −2.23),握力(β = −1.12)であり,女性ではTUG(β = 2.69),握力(β = −1.27),6分間歩行テスト(Six-MWT, β = −1.15)であった.
主要知見2:MAAに基づき参加者を「加速老化者」「正常老化者」「減速老化者」の3つのグループに分類した結果,加速老化者はサルコペニアのリスクが有意に高かった(加速老化者19% vs 正常老化者9% [p < 0.0001] vs 減速老化者2% [p < 0.0001]).
主要知見3:加速老化者は,減速老化者や正常老化者と比較して,白血球数,単球数,好酸球数(男性のみ)が有意に高く,ヘモグロビン量,ヘマトクリット値,平均赤血球容積(女性のみ),平均赤血球ヘモグロビン量(女性のみ)が有意に低いなど,潜在的な低度炎症や免疫系活性化を示す血液検査値の軽微な変化が見られた.
実践 登山者が明日からできるアクション1つ:登山に必要な下肢筋力と全身持久力を維持・向上させるため,定期的に「椅子立ち上がりテスト(TUGの要素)」や「6分間歩行テスト」のような運動機能テストを自己評価し,握力計で握力を測定して自身の筋肉年齢の加速を早期に察知し,適切なトレーニングや生活習慣の改善に取り組む.
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