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2025/6/11 のスポーツ科学・運動生理学 新着論文サマリー(5件)
| [要旨] TITLE 好中球リンパ球比は高所肺水腫患者の重症度を早期に予測するバイオマーカーとなる. |
登山 高所肺水腫の重症度を早期に予測する指標として,好中球リンパ球比が有用である可能性が示された.
設計 北シッキムの高所病院で高所肺水腫患者を対象に,臨床症状と血液検査(NLR,PLR)を分析する横断的比較研究が実施された.
呼吸困難,咳,頻脈,頻呼吸,聴診時の副雑音は高所肺水腫の重症度と有意に相関した.
重症例では好中球リンパ球比(NLR)と血小板リンパ球比(PLR)が高く,特にNLRは重症例と非重症例を区別する上で感度と特異度を示した.
実践 高所登山中に呼吸困難や咳,頻脈,頻呼吸などの高所肺水腫の兆候が現れた場合は,速やかに下山し医療機関を受診することを検討する.
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| [要旨] TITLE 65歳以上の2型糖尿病患者における老年期状態の特徴:EVKALIPT研究のサブ解析 |
登山 2型糖尿病は高齢者の身体能力を低下させ、フレイルや転倒リスクを高めるため、高齢の糖尿病登山者は身体能力維持に努める必要がある.
設計 ロシアの多施設研究EVKALIPTのサブ解析として、65~107歳の患者4308人(2型糖尿病患者935人、非患者3360人)を対象に、包括的老年期評価を実施した.
主要知見1: 2型糖尿病患者は非患者と比較して、日常生活の基本活動能力が低く、SPPB(Short Physical Performance Battery)スコアが低く、歩行速度が遅く、女性の握力が低いなど、身体能力の低下が顕著であった.
主要知見2: 2型糖尿病患者では、慢性疼痛(91% vs 86%)、フレイル(67% vs 62%)、日常生活の基本依存(67% vs 60%)、うつ病(52% vs 47%)、転倒(34% vs 30%)といった老年症候群の有病率が有意に高かった.
実践 登山者が明日からできるアクション1つ: 2型糖尿病の高齢登山者は、定期的に身体能力(歩行速度、握力など)を評価し、医師や理学療法士と相談して運動プログラムを調整する.
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| [要旨] TITLE サルコペニア診断における足指把持力と身体計測の役割評価:台湾の中高年成人向け予測モデル |
登山 足指の筋力はサルコペニア診断の補助にはならないものの,登山における安定性やバランス能力維持には重要である可能性がある.
設計 台湾の健康管理センターから50歳以上の参加者771名(女性591名,男性180名)を対象に,ふくらはぎ周囲長,握力,足指把持力,体組成を測定し,サルコペニア診断における各指標の予測力を評価した.
女性では,年齢,身長,ふくらはぎ周囲長がサルコペニアの強力な予測因子であり,これらを組み合わせたモデルのAUROCは0.885と高かった.足指把持力単独のAUROCは0.736であったが,モデルに加えても診断精度は有意に改善しなかった.
男性では,足指把持力はサルコペニアのより強力な予測因子(AUROC 0.825)であったが,モデルに加えても診断性能は有意に改善しなかった.
実践 足指でタオルをたぐり寄せる運動や,足指で地面を掴むように意識して歩くことで,足指の筋力維持・向上に努める.
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| [全文] TITLE サルコペニアにおける筋力と身体能力の標準化された測定:専門家によるデルファイ・コンセンサス |
登山 筋力や身体能力の正確な測定方法を理解することは、登山における自身の身体能力評価や傷害予防のためのトレーニング計画に役立つ.
設計 26名のサルコペニア専門家が参加し、2ラウンドの修正デルファイ法による匿名アンケート調査を通じて、筋力と身体能力の測定プロトコルに関する合意形成を試みた.
38項目中27項目(71.1%)で合意が得られた.握力測定では、油圧式・機械式の両ダイナモメーターの使用、油圧式プロトコル、最大値の選択、測定時間(最低3秒)、座位での姿勢について合意が得られた.
ふくらはぎ周囲長測定では、測定姿勢(立位)、測定方法(両側)、最大値の選択について合意が得られた.歩行速度測定では、4m歩行テストの使用、通常の歩行速度の測定、2回の反復、補助具の使用、手動・自動デバイスの両方の使用について合意が得られた.
椅子立ち上がりテスト(CST)では、肘掛けのない背もたれのまっすぐな椅子の使用、5回テストの最速値または30秒テストの最大値の選択について合意が得られた.タイムアップアンドゴー(TUG)テストでは、肘掛けのない背もたれのまっすぐな椅子の使用、肘掛けの不要性、2回の反復、最大値の記録について合意が得られた.
実践 自身の筋力や身体能力を評価する際、握力計や椅子立ち上がりテスト、歩行速度測定など、可能な範囲で標準化された方法(例:握力は最大値を記録、椅子立ち上がりは肘掛けなしの椅子で最速値を試す)を意識して測定し、日々の変化を記録する.
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| [全文] TITLE 高齢者における身体活動レベルと筋力に応じた生体電気インピーダンスベクトル分析(BIVA):古典的アプローチと特定アプローチの比較 |
登山 BIVAは、登山に必要な筋力や身体活動レベルと関連する身体組成の変化を評価する有用なツールとなり得る.
設計 本研究は、187名の地域在住高齢者(女性143名,男性44名,60歳以上)を対象とした横断研究で、身体活動レベルと筋力に応じて古典的BIVAと特定BIVAの値を比較した.
古典的BIVAは特定BIVAよりも抵抗(R)とリアクタンス(Xc)の値を一貫して高く示し(最大30%の差),身長による正規化が過大評価につながる可能性が示唆された.
女性では、身体活動レベルが高いほどフェーズ角(PhA)が有意に高く(p < 0.05),細胞の健康状態が良いことを示した.男性では身体活動レベルによるPhAの有意差はなかった.
男性では、筋力が高いほどPhAが高く、有意なベクトル変位が両モデルで認められた(p < 0.05).女性では筋力レベルによる有意差はなかった.
実践 登山に必要な筋力や身体活動レベルを維持するため、定期的な運動習慣を継続し、特に下半身や体幹の筋力トレーニングを取り入れましょう.
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