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2025/5/23 のスポーツ科学・運動生理学 新着論文サマリー(4件)
| [要旨] TITLE 5週間のブレインエンデュランストレーニングがエリートユースエペフェンサーの疲労とパフォーマンスに与える影響 |
登山 認知的な持久力トレーニングは、登山中の集中力低下や疲労感の増大を抑制し、安全な行動維持に役立つ可能性がある.
設計 準ランダム化比較対照試験で、19人のエリートユースフェンサー(女性8名、平均18歳)をBET群(11名)と対照群(8名)に分け、5週間実施した.BET群は週3~4回、フェンシングトレーニングの前中後にBETセッションを実施し、対照群はフェンシングトレーニングのみを行った.
5週間後、対照群のみで、認知疲労課題(リバースストループ課題)後に知覚疲労、反応時間、精神運動警戒テストでのミス回数が増加した(P ≤ .011)が、BET群では課題前後で差がなかった(P > .059).
フェンシングテストのパフォーマンスには両群間で差がなかった(P > .07).また、BET群では疲労課題前に知覚疲労、反応時間、ミス回数が増加していた(P ≤ .028).
実践 登山前に、集中力を要するパズルゲームや計算ドリルなどの認知課題を短時間行い、脳の持久力を鍛えることを試みる.
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| [全文] TITLE 高所遠征が登山者の身体能力と健康状態の栄養指標に与える影響 |
登山 長期にわたる高所遠征は身体能力を低下させ、体組成を変化させるため、適切な栄養摂取とサプリメントによる補給が重要である.
設計 本研究は、5000〜8000mの高所遠征に平均34日間参加した男性登山者17名(平均30.29 ± 5.8歳)を対象に、遠征前後に身体能力、体組成、血液・尿指標、食事内容を評価し、高所滞在の影響を調査した.
有酸素能力は有意に低下し、最大酸素摂取量(V̇O2max)が3.95%減少(p ≤ 0.05)したほか、最大換気量、運動持続時間、最大心拍数も有意に減少した.
無酸素能力も有意に低下し、下肢の最大無酸素パワーが4.91%減少(p ≤ 0.05)、平均無酸素パワーと総仕事量が5.77%減少(p ≤ 0.05)した.上肢でも平均無酸素パワーが5.73%減少(p ≤ 0.05)、総仕事量が5.74%減少(p ≤ 0.05)した.
体組成では体重が1.56%有意に減少(p ≤ 0.05)、筋肉量が1.84%有意に減少(p ≤ 0.05)し、上肢および下肢の除脂肪体重も有意に減少した.血液指標では赤血球数(4.78%増)、ヘモグロビン(5%増)、ヘマトクリット(4.98%増)が有意に増加(p ≤ 0.05)したが、総コレステロール、HDLコレステロール、総ビリルビン、アルブミン、総タンパク質は有意に減少(p ≤ 0.05)した.食事分析では、対象者の29.41%しか鉄の推奨量を満たさず、葉酸は35.29%、ビタミンDは17.65%のみが推奨量を満たしていなかった.
実践 高所遠征中および帰還後の身体の栄養状態を改善するため、遠征前から自身の栄養状態を把握し、不足しがちな鉄、葉酸、ビタミンD、カルシウムなどの成分を専門家と相談の上、積極的にサプリメントで補給する.
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| [全文] TITLE 若年エリートサッカー選手のスポーツ栄養知識と炭水化物摂取量:HNKハイデュクアカデミーの事例研究からの洞察 |
登山 長時間の登山活動における持久力維持には,適切な炭水化物摂取が不可欠であり,自身の栄養知識を過信せず,客観的な情報に基づいて補給戦略を立てることが重要である.
設計 15~19歳の男子サッカーアカデミー選手33名を対象に,栄養アンケート,7日間の食事記録,GPSによる試合パフォーマンス測定を実施した.
スポーツ栄養知識は全体的に低く(平均43.0 ± 17.0%),特に炭水化物補給戦略に関する誤解が多かった.栄養士からの正式な指導を受けた選手は知識スコアが有意に高かった(51.0% vs. 37.0%;t = −0.25, df = 31, p < 0.02).
地中海食への自己申告による遵守度(KIDMED指数6.06 ± 2.41)は,実際の食事記録に基づく算出値(4.21 ± 2.53)よりも有意に高かった(t = 6.54, p = 0.00).
炭水化物摂取量は,試合前日(4.45 g/kg)と試合日(3.64 g/kg)で推奨される最低値(6 g/kg/日)を下回っており,試合日の炭水化物摂取量(β = 0.69; p = 0.03)は1分あたりの移動距離を有意に予測した.
実践 登山計画を立てる際に,行動食や携行食の炭水化物量を具体的に計算し,自身の体重1kgあたり6g以上を目安に摂取できるよう準備する.
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| [全文] TITLE 高齢者における筋肉量と身体機能の変化との関連:前向き研究の系統的レビューとメタアナリシス |
登山 高齢になっても登山を安全に続けるためには、筋肉量の維持が身体機能の低下を防ぐ上で重要である.
設計 高齢者(平均年齢65歳以上)の筋肉量と身体機能の低下の関連を調査した72件の前向き観察研究(追跡期間平均46ヶ月)を対象とした系統的レビューとメタアナリシスである.
低い筋肉量を持つ高齢者は、そうでない高齢者に比べて、その後の身体機能低下のリスクが23%高かった(オッズ比 1.23,95%信頼区間 1.10–1.37,I2 = 70%).
筋肉量が1標準偏差(SD)高いごとに、身体機能低下のリスクは11%低減した(オッズ比 0.89,95%信頼区間 0.83–0.96,I2 = 76%).
筋肉量の測定方法(高精度なDXAやCTなど)、体格補正の方法(体重、BMI、体脂肪量で調整)、および身体機能評価の種類(客観的な身体能力テスト)によって、筋肉量と身体機能低下の関連の強さが異なり、より正確な測定や適切な補正、客観的評価で関連が強く示された.
実践 加齢による身体機能低下を防ぎ、安全な登山を継続するために、定期的な筋力トレーニングを取り入れ、特に下半身の筋肉量を意識して維持する.
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