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2025/3/7 のスポーツ科学・運動生理学 新着論文サマリー(3件)

[要旨] TITLE 5,000mを超える高所に住むアンデス地方の小児および青年における脳血流

登山 高所での長期的な適応は、低酸素環境下でも脳への酸素供給を維持するメカニズムに関わる可能性があり、登山者が高所順応を考える上で参考となる.

設計 5,100mに住むアンデス地方の小児・青年18名、3,800mに住むシェルパの小児・青年18名、海抜44mに住む低地住民の小児・青年18名を対象に、脳血流などを比較した横断研究.

アンデス地方の小児・青年は、より重度の低酸素環境下にあるにもかかわらず、全脳血流はシェルパや低地住民と類似していた(アンデス: 687.01 ± 138.49 mL/min,シェルパ: 711.27 ± 110.27 mL/min,低地住民: 704.88 ± 59.23 mL/min).

一方で、アンデス地方の小児・青年では椎骨動脈血流が低地住民と比較して24%低かった(アンデス: 72.93 ± 31.60 mL/min,低地住民: 96.09 ± 19.23 mL/min).この全脳血流の維持は、高ヘモグロビン濃度によって達成されている可能性がある.

実践 高所登山では、体内の酸素運搬能力を高めるために、鉄分を多く含む食品を摂取し、貧血予防に努める.

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[要旨] TITLE 症例シリーズ:高炭水化物低FODMAP治療介入を用いた持久系アスリートにおける運動関連胃腸症状の管理

登山 登山中の胃腸トラブルはパフォーマンス低下や不快感につながるため,適切な栄養戦略で予防することが重要である.

設計 運動関連胃腸症状(Ex-GIS)を抱えるレクリエーションからエリートレベルの持久系アスリート9名と、Ex-GISのない対照群2名を対象に,4段階の管理アプローチ(臨床評価,運動中の胃腸評価,個別化された治療介入,モニタリング)を実施した症例シリーズ研究.

多くの選手(9名中8名)は運動中に外因性炭水化物摂取量が40g/時未満であり,また9名中6名が水分摂取量が400ml/時未満で,2〜4%の体重減少が見られた.

ほとんどの選手(9名中8名)が,目標とするイベント前に48時間の高炭水化物低FODMAP食を成功裏に実施した結果,運動中の食事・水分摂取耐性が向上し,Ex-GISの発生率と重症度が減少した.

実践 長時間の登山イベントの48時間前から,高炭水化物かつFODMAP(発酵性の糖質)が少ない食品(例:白米,バナナ,ブドウ糖ジェルなど)を選んで摂取し,胃腸トラブルを軽減する.

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[要旨] TITLE 腹部脂肪はHIV感染者の身体機能と負の関連がある.

登山 腹部脂肪が多い場合でも,中強度以上の身体活動を積極的に行うことで,登山に必要な身体機能を維持・向上できる可能性がある.

設計 HIV感染者409名(平均59歳,76.5%男性)を対象とした横断研究で,身体機能(SPPB),腹部脂肪(ウエスト周囲径),身体活動レベル(加速度計)などを測定した.

主要知見1: 年齢と性別を調整後,ウエスト周囲径が大きいほど身体機能(SPPB)が低いという負の関連が認められた(β = -0.011, P = 0.02).

主要知見2: 中強度から高強度の身体活動(MVPA)や歩数が多い参加者は,ウエスト周囲径が高くても身体機能が高い傾向にあった.特に活動レベルが低い群では腹部脂肪と身体機能の負の相関が強かったが,活動レベルが高い群ではこの相関が弱まった.

実践 登山者が明日からできるアクション1つ: 毎日30分以上のウォーキングやジョギング,階段利用など,少し息が上がる程度の中強度以上の運動を習慣化し,歩数を増やすことを意識する.

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