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2025/3/31 のスポーツ科学・運動生理学 新着論文サマリー(2件)

[全文] TITLE 高所順応と脱順応における心肺フィットネスとユビキノール効果:SCARF試験

登山 短期間の高所登山は帰還後の心肺機能に長期的な悪影響を与えないが,高所での身体能力維持と疲労軽減にはユビキノール摂取が有効である可能性が示された.

設計 健康なボランティア39名(ユビキノール群19名,プラセボ群20名)を対象に,高所(3900m)へ移動する14日前からユビキノールまたはプラセボを毎日経口摂取させ,高所滞在中と帰還後の心肺フィットネスの変化を評価した無作為化二重盲検プラセボ対照臨床試験.

短期間(7日間)の高所滞在は,帰還後7日時点での心肺フィットネス(VO2max: 帰還後 29.8 ± 5.9 vs. ベースライン 30.5 ± 5.1 mL/min/kg, p = 0.152)や身体能力に有意な影響を与えなかった.高所滞在中にはVO2maxが有意に低下したが(25.8 ± 5.9 vs. 30.5 ± 5.1 mL/min/kg, p < 0.001),帰還後にはベースラインレベルに回復した.

高所からの帰還後,心血管系の応答はベースラインレベルに回復したが,呼吸機能(例: FEV1/FVC,PEF)およびガス交換機能(例: VE/VCO2 slope)はベースラインとは異なる状態(換気亢進など)で維持され,心血管系と呼吸系の回復は同期していなかった.

ユビキノール補給は高所での身体能力を維持し,低酸素への順応を促進した.高所滞在中,ユビキノール群はプラセボ群と比較してVO2max (27.5 ± 5.1 vs. 24.3 ± 6.3 mL/min/kg, p = 0.040) およびピークMETs (8.4 ± 1.5 vs. 7.3 ± 1.8, p = 0.035) が有意に高かった.また,疲労スコアもユビキノール群で低い傾向が見られた.

実践 高所登山を計画している場合,出発の2週間前からユビキノール(コエンザイムQ10の還元型)を毎日200mg摂取することで,高所での身体能力低下や疲労を軽減できる可能性がある.

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[全文] TITLE ラパマイシンは漸進的負荷走行(PoWeR)後の身体能力や筋肥大を損なわないが、間欠的なラパマイシン投与は頻繁な投与による血糖障害を軽減する

登山 ラパマイシンは寿命延長を目指す薬として注目されているが、運動パフォーマンスや筋力維持に悪影響を与えない可能性があり、登山者が加齢に伴う身体能力の低下を懸念する際に、将来的な選択肢として考慮されるかもしれない.

設計 20週齢の雌マウス50匹を対象に、8週間の漸進的負荷走行(PoWeR)トレーニングと並行して、ビヒクル、頻繁なラパマイシン投与(2mg/kg、週3回)、または間欠的なラパマイシン投与(2mg/kg、週1回)を行い、身体能力、代謝、骨格筋の変化を評価した.

頻繁なラパマイシン投与(週3回)は骨格筋のmTORC1シグナル伝達を抑制したが、間欠的投与(週1回)では抑制されなかった.

PoWeRトレーニングは最大運動能力、絶対握力、筋線維肥大を改善し、これらの改善効果はビヒクル群、頻繁なラパマイシン群、間欠的なラパマイシン群の間で有意な差は認められなかった.

頻繁なラパマイシン投与はPoWeR後も耐糖能とインスリン感受性を損なったが、間欠的なラパマイシン投与は頻繁な投与と比較して耐糖能障害の程度を軽減した(グルコース負荷試験における血糖値曲線下面積が頻繁投与で40%増、間欠投与で21%増).

実践 本研究はマウスを対象としたものであり、ラパマイシンは未承認薬であるため、現時点ではラパマイシンを服用するのではなく、加齢に伴う身体能力の維持・向上を目指し、定期的な運動(特に筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせたもの)を継続することに注力する.

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