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結論複合的な暑熱・低酸素環境となる高山では,低酸素環境単独や暑熱環境単独よりも体温調節が困難となり,熱中症のリスクが高まる可能性がある.
文献[2] 複合的な暑熱・低酸素環境(CHH)下での運動中,心拍数,体幹温度,皮膚温度が増加し,血漿量,酸素摂取量,血中酸素飽和度が低下することで,運動パフォーマンスが著しく低下した(SMD(標準化平均差) = -1.90, 95%CI(信頼区間) [-3.09, -0.72]).
文献[3] 低酸素環境では,酸素分圧の低下により最大酸素摂取量(VO2max)が1500m以上の標高で100mごとに約1%低下し,心拍出量を維持するために心拍数が増加するが,最大一回拍出量(SV)は減少するため,心血管系への負担が増大する.
文献[3] 熱ストレス環境では,体温調節のために皮膚への血流が増加し運動能力が低下するが,十分な水分補給と順応により血漿量が増加し,心拍出量を維持することで運動能力の低下を軽減できる(サウナに10日間曝露した男性アスリート7名で血漿量が最大+17.8%増加).
実践高山登山では,出発前に数日間かけて標高の低い場所で体を慣らす順応期間を設け,登山中も意識的にこまめな水分補給を心がける.また,登山前に暑い環境での運動や,可能であれば低酸素環境での運動を組み合わせた短期的な適応トレーニングを週2-3回,30-60分程度取り入れる.

2件の参照論文

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