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結論ウルトラウォークを完走するためには,適切なエネルギー補給戦略,日常的な身体活動による身体能力と筋力の維持,そして効率的な歩行能力の向上が不可欠である.
文献[1] 超高炭水化物(U-HC)摂取(90g/時超)はエリート持久系アスリート間で広まっているが,そのパフォーマンス向上効果を裏付ける科学的根拠は限られており,従来の代謝メカニズムだけでは説明できない新たなメカニズムの可能性が提唱されている.
文献[2] タイの高齢者2,603人を対象とした研究で,1日の歩数が多いほど生活の質,膝の機能,身体能力の8つのアウトカム全てで有意な用量反応関係が認められ(傾向に対するp値<0.001),15,000歩超のグループは3,000歩以下のグループと比較してTUGテスト時間が3.7秒短縮した(p<0.001).
文献[3] 訓練されたトレイルランナー23名を対象とした研究で,180分間の長時間運動中,炭水化物酸化は減少し脂肪酸化が増加したが,酸素コストと脚のスティフネス(硬さ)は維持され,効率的な体の使い方が保たれた.
文献[4] 中国の中年・高齢者2818人を対象とした4年間の縦断研究で,週150分以上の軽度(LPA)・中等度(MPA)・高強度(VPA)身体活動は,筋量・筋力・身体能力の「高機能安定グループ」に属するオッズをLPAで5.20倍(95% CI: 2.44 - 11.19)有意に高めた.
文献[5] 健康な成人90名を対象とした研究で,加齢は垂直(VT)および内外側(ML)方向のステップ対称性と3方向の歩行安定性の低下と有意に関連し(すべてp ≤ 0.05),特に股関節伸筋力は垂直方向のステップ対称性(p = 0.002)および内外側方向の歩行安定性(p = 0.004)の向上と正の関連があった.
実践ウルトラウォーク完走のためには,長時間の運動に備え,1時間あたり90gを超える炭水化物摂取を試行し,脂肪を効率的にエネルギーとして利用できる体を目指す有酸素運動を週3回×60分実施する.また,日常的に1日6,000〜9,000歩を目標に歩き,週150分以上の様々な強度の身体活動を行い,特に股関節伸筋を鍛えるスクワットやヒップエクステンションを週2回取り入れる.

5件の参照論文

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