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結論長時間歩く登山では,事前に十分な炭水化物を摂取してエネルギー源を蓄え,行動中も運動誘発性低血糖を防ぐために定期的に糖質を摂取することが重要です.
文献[3] 持久系アスリート11名を対象とした研究で,登山前の体重1kgあたり10gの炭水化物摂取は,6gや8g摂取時と比較して筋肉グリコーゲン濃度を635.5 ± 78.0 mmol kg⁻¹ dry massと有意に高め(p < 0.03),胃腸症状に影響を与えなかった.
文献[4] 運動中の炭水化物摂取は,運動誘発性低血糖(運動による血糖値の低下)を排除することでパフォーマンスを著しく向上させるが,その効果は低用量(約15〜30 g/時)の摂取で最大となり,それ以上の量では用量依存的な改善は見られない.
文献[1] エリート持久系アスリートの間で超高炭水化物(U-HC)摂取(通常90g/時超)が広まっているが,そのパフォーマンス向上効果を裏付ける科学的根拠は限られており,従来の代謝メカニズムだけでは説明できず,個人差も考慮する必要がある.
文献[5] 4~6週間の低炭水化物・高脂肪食(LCHF)に順応したアスリートでも,運動中に少量の炭水化物(10g/時)を摂取することで,長時間サイクリングテストのパフォーマンスが12%~22%向上し,運動誘発性低血糖の予防に関連していた.
実践登山前日と前々日は,体重1kgあたり10gを目安に米飯や麺類などの炭水化物を摂取し,筋肉グリコーゲン(エネルギー源)を最大限に蓄える.登山中は,運動誘発性低血糖(運動による血糖値の低下)を防ぐため,1時間あたり15〜30gの炭水化物(ジェルやドライフルーツ等)を定期的に摂取する.自身の消化能力や体調に合わせて摂取量を調整し,パフォーマンス維持を図る.

4件の参照論文

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